接吻《修正中》
随分俺は奈々に洗脳されてるんだな・・・。


「それよりさー、寛久合コンセッティングしてよー!寛久が声かければ可愛い子揃うじゃんかー!」


朔は熱しやすくて冷めやすい。


「はあ?自分で捜せよ、面倒くせえな・・・」

「いつも俺がセッティングすんじゃんか!大体寛久が来ると一番いい女の子さらってくんだもん!だから寛久なら可愛い子沢山知ってるだろ!」


朔は口を尖らせ不機嫌そうに文句を言う。

文句を言ったと思ったら、一気に残りのお冷やを飲み干し、また口を尖らせた。

何だか・・・その行動の一つ一つが奈々に似てる気がした・・・。

笑い方も。

怒り方も。

全部が、奈々と被る。


「・・・冬は寒いから一人は嫌だよー・・・」


自分がどうかしてるんじゃないかって不安になるくらい、俺は朔との会話に集中出来なかった。
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