接吻《修正中》
存在
ハラハラと舞い踊るように雪が降り、足首あたりまで雪が積もった。

風邪はひいてないか、とか。

ちゃんと食べてるのか、とか。

正月に近付くにつれ、普段メールなんかしない親父が頻繁にメールをよこすようになった。

メールが来る度に帰ろうかと心が揺らぐが、中々足が動かない。

チャ太郎は初めて見る雪が嬉しいのか、一日中低い窓から外を見つめていた。


「チャ太郎・・・さっき散歩行っただろ?いくら尻尾振っても、もう行かないからな」


地方から来てる奴らも正月が近いからと帰っていったし、朔も明後日あたりから帰ると言っていた。

別にそんなに遠い距離じゃないから、帰ろうと思えば直ぐに帰れる・・・。

でも。

今はまだ、帰る気になれない・・・。
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