君と一緒

6節



side:しずく



もうあさか。


デジタルの目覚ましが朝を伝える。


弁当作らなきゃ


おねえちゃん起こさないと。

私は布団から起き上がって障子の戸をあけてとなりのおねえちゃんの部屋に入った。



「おねえちゃん、起きて、学校だよ?」


「あ~…もうちょい寝る…」

そっか。

私のほうがいつも起きるのがはやい。


でも、遅刻しちゃうんだよね(笑)


私は台所に行って支度を始めた。

思うより早くできあがった


お母さんはもう仕事に出かけてる

お母さんはいつも変だけどお酒が入るともっとおかしくなる


「ふぅ…」

お姉ちゃんの弁当も用意した



…そういえばカイタは?


呼ぼうかな…

カイタは幽霊。


あんまり話しかけたら



エアー友達みたいになる…


カイタ~…


1人だったからわりと普通に呼べた

するとカイタの顔がテレビから出てきた!


「うわぁあ…」


口をふさがれた。


あれ、昨日さわれたり触れなかったり…



一体なんなの?


「おはよ、しずく♪」

カイタが言った。

「お、おはよ…もぉ、朝から驚かさないでよ…」

なんかムッとした。

「あはは(笑)いや、ごめん、ごめん(笑)でさ、なんでそんなに小声なん?」


幽霊なのにわからないものなんだ


「…おかしい子だと思われちゃうでしょ」

「あー、はいはいそゆことか(笑)俺はしずく以外には見えないからな(笑)まぁ、せいぜいおかしいこに思われないようにがんばれよ♪」


カイタは楽しそうに言った。


なんなの、このふざけた男。



前、ちょっとカッコイイって思ったのに…
「いけない、こんな時間!」


私はカイタに急いでることを告げて行った。


学校だ。クラスは好き。


同級生の一年生はすき。




「行ってきま~す」



今日も遅れないようにいかなきゃ




遅刻しませんように!!


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