君と一緒

次の日?

なのか?


ここは不思議な空間だ。

腹がへらない。

眠くならない。



感情と、肉体に近い何かがあるだけだ。



ここへ来た幽霊たちはみんな生前の記憶がないらしい。


俺もそうだけど。


記憶が戻らない限り、完全に消え、転生することはないと神は言ってた。


まぁ、走馬灯を見ずに死んでいった人間たちの
末路ってやつだな。

俺は今集会に向かっている。

前に神のいたとこに行けばいいらしい。


…いろんな幽霊たちが集まってる。

人間たちと、見た目はかわらない。


神の演説が始まった。


「皆に集まってもらったのは他でもない。
生前の記憶を思い出してもらうために同じような
生き方をしている人間と一緒に暮らしてほしい。」


ざわめきがおこる。


このまえのカナタはじっと聞いている。
すると、こちらをみてニヤニヤしてきた。



…このまえと態度が違うな…



俺もニヤニヤした。神が話を続けている。


「その人間の名札を持っていれば行こうと思えばいける。皆精進するように。」

すると、みんな次々と人間界に飛ばされてく。

俺はどうしよ。


するとカナタが話しかけてきた。



「お前はいかないのか。」



ふいに話しかけてこられたが、不思議とおどろかなかった。



「いく。なんか暇だし。」





すると、俺達は人間界に飛ばされた。




はっ!


気付いたのはその女の子の目の前だった。

女の子はジーっと俺を見つめてくる……予想を越えて……





可愛かった…




「…だ、だれ…」

女の子が不安そうに言ってくる。俺は答えた。



「幽霊ですが、なにか…////」


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