君と一緒
2節
side:カイタ
ここがしずくちゃんちか。
なんか、畳部屋って落ち着くなぁ…
わりといい生活送ってんじゃん。
俺んちもこんな感じだったのかな…
おんなじような生き方…
ね…
畳の上に寝ころがった。
つか、峰野しずくって
お水っぽい名前だな(笑)
「カイタさん、ぱりんこ好き?」
ぱりんこ…?
「あぁ、その、俺たべれないけどね。」
「おやついらないんですか」
いや、別にそんなんじゃ…
まぁ、理解しにくいだろうし、説明面倒くさいしなぁ…
どうするかなぁ…
「カイタさんって不思議なかたですね」
「まぁ、俺は幽霊だからな(笑)てかさ…」
それから俺ら二人は色々と楽しく話しこんだ。
いいなぁ、かわいいなぁ、しずくちゃん…
この子にずっとついていたい・・・
つか、つくんだけど。
幽霊だからな…
しずくちゃんに、いつまで着いてられるのかな…
それからしばらくたつ…
玄関のほうで物音がした。
ガタン!!
「カ、カイタさん!どこかに隠れて!」
どうしたんだいきなり・・・
「隠れてっていわれても」
「いいから!押入れの中!」
しずくちゃんは押入れの戸を開けながら言い放った。
そして階段を駆け下りていった。