国境恋愛!
天然のウェーブがかった黒髪。
エキゾチックでミステリアスな青い瞳がキラキラと輝いていて、
まるでつくりもののようだ。
日に焼けた肌にTシャツごしでもわかる鍛えられた身体。
目の前に現れた男は超美形。
私の最も苦手とするタイプだ。
「それじゃ。」
去り際ににっこりと笑い、私の肩をポンと触って男はレジに向かう。
苦手だ。この押しの強い感じ。あの社交辞令の笑みも。
そしてその後すぐに鳴る私の腹の虫。
気づけば男は会計を終わらせアジアンマーケットから外に出ようとしていた。
「ちょ、ちょっと待ってください!!」