国境恋愛!
「しかし、ここまで食い意地のはったアジア人はあんたが初めてだな」
少々あきれた様子で隣をあるく男に、私はさんざん文句を言われながら隣を歩いた。
「たしか隣の部屋がアジア人だったな。国籍は忘れたけど。あんたみたいなアジア人だったら、毎日ごはんをせびられそうだ。あんたみたいなアジア人じゃないといいけど」
た、たしかに。私の食い意地が悪いよ。でもさっきからこの人アジア人馬鹿にしすぎ、、、。
「あの、逆にききますけど、紳士ならふつう、女性にゆずるものじゃないんですか?私が先に目をつけていたんだし。」
あー。だめだ。だめだ。余計なこといった。私のダメなところ、余計なことつい言うところ、、。
私がそういうと、彼の表情がいたずらなものへと変化した。そして1度足をとめ、また上から下まで私を見下すようにみたあとに、こう言った。
「俺に紳士的な振る舞いを求める前に、その格好をどうにかすることだね。おじょうさん。まずはそこからだ。」
な、な、な、な、、、、、
なんじゃこいつ、、、、
しねーーー!(口にはだしていません)