国境恋愛!

「イタリアは最高よ。ミラノに行くならダ・ヴィンチの最後の晩餐は必見ね。
西洋画の歴史を勉強したあなたは見るととても感動すると思うわ。
もちろん、ローマも最高よ。夏は一度切りよ。ミス・ユキノ。
良いバカンスを過ごしてね」


「はい!」


そうして私はマリー先生と別れ、スーパーに夕食の材料を買いにいった。


スーパーといっても、今日私が行くのは中国人が経営しているアジアンマーケットだ。


今日は無償にそーめんが食べたい。


石畳みを真っ直ぐ歩き大通りにでる。
路上ではギターやアコーディオン片手に歌う若者たちの歌声。
老若男女がカフェでお喋りを楽しむ声で賑わっている。



私が行くアジアンマーケットはこの大通りにある。
マーケットといっても普通のスーパーと見た目は体して変わらない。ただ売っているものが中国や韓国、そして日本などのアジアの食材であるということだけだ。

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