朱雨に鉛
「え……」
キールの言葉に思わず声を漏らし、右手を見るキャサリン。
するとどうだろう。そこに握られていたのは血染めの金属バットだった。
「っ……」後退りするキャサリンは口を押さえて目を見開く。
「な、なんっ……」
「ねーえ、僕ちゃんが見えるのおおおおおおおっ?」
ぐりんっと首を傾き回してキャサリンを見つめる迷彩チャイルド。相変わらず目は見えないが、確かにこちらを見ているのだと察することができる。
「ひっ……」
「珍しいねーえっ、僕ちゃんが見えるなんてえ、可愛子ちゃんってばもすかすての人外ぃいいいいっ?」
そう言って金属バットを振り上げる迷彩チャイルド。
頭部へめり込ませ
脳みそをぐちゃぐちゃに
目玉も飛び出すぶっ飛びショット
ああ、想像するだけでゾクゾクしてくるよおおうっ!
そうしてニタリと笑った迷彩チャイルドはブオンと音をたてて金属バットを降り下ろした。