金持ちな彼に愛された貧乏な彼女
それから、山本さんは続けた。


あぐらの足を組み替えてから。


「家出して、この家に転がりこんだんだ。しばらくは住まわせてくれてたんだけど、


蓮にお前も働けよ。って言われたから、車運転してる」



「そうだったんだ...。なんか...」



この家って、他人が何人いるんだろう。


あたしや山本さんのような。



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