ぐうたらはらっぱ

「ま、有己に限ってそれはないよな。
だけど気を付けろよ？
母子家庭とか、父子家庭とかのひとにとって
そういうの言ったら傷付くからな。」
「…ごめん、もしかして純ちゃん、」
「あー、俺は違うからいいけど。
ただそういうひとには冗談でしたですまされないからなってだけの話な。忠告。」

「…うん。」

という素直な頷き。
なんだよ、やけに静か。

「ま、ここらへんだけ聞いときゃいっかな。
有己は俺に質問あるの？」

「んー…あ、そうだよ。
なんでここにｻﾎﾞりにきたの？
あたしのﾃﾘﾄﾘｰだったのに〜」
と、むすっとした表情を浮かべる。