ぐうたらはらっぱ
これはもう、そういう選択肢しか見えない6時限目
わははと笑い、突然のチャイム音。
…ん?どこからだ?
「あーやばい鳴っちゃった鳴っちゃった」
カラーシャツのポケットからわたわたと時計を出す。
「これ、授業終わりに設定してたんだー」
「へー…ってことはもう俺ら1時間以上…!」
「そーゆーことっ」
「マジかよおいおい…」
数学の単位が心配だ。
うん、元はといえば俺が授業抜け出すのが悪いんだけどさ。
そして俺は、
「次の授業現国だからでよっかなー、割りと好きなんだよなー」
と言う。
すると有己は、
「え?行っちゃうの?」
と、上目遣いで俺を見上げる。
「…え。」