ぐうたらはらっぱ
「あのね、あたしいま、雲みてたの、向こうのほうの雲。」
「あーあれかぁ…たいやきっぽい…」
「それね!うん!思った!」
「やっぱ?思った。」
またふたりで笑う。
「ねえ純ちゃん純ちゃん?」
「ん?」
「バーン!」
「ゔっ…やられた…」
「流石純ちゃん。対応が間違ってないよ。いいねいいね。でもねあたし思ったのよいま。」
「え、何」
「このあたしについてくるって純ちゃんも十分変だよ?」
「え?」
「いや、前にさ、個性がどうとか言ってたじゃん?」
…ああ、そうか、
「有己にとっての個性って、なに」