ぐうたらはらっぱ
蒼空
窓際一番後ろのぼっち席。
ずっと下ばっかりを眺めていた。
柔らかそうな土が横たわっている。
5月のあたたかい風にふかれて
土の上でそよそよと揺れる草をみて、
しばらくぼーっとしていた。
…ああ、もったいない時間をすごした、
…そう思うのは遅くないと思う。
見上げれば、少しは変わるよな?
「で、あるからにして」
の、教師の声を合図に上を見上げた。
上には、心機一転できそうな
蒼い蒼いクリアな空が広がっている。
目を、奪われた。
「ーっ!」
何故かそれだけで、物凄くわくわくした。
外に、出たいという衝動に駆られる。
…よし。