貴方に届け




観央は密かに頭を抱えていた


李羽は頭のネジが何本か抜けていて、話し方や行動が他人より劣っていることがある



李羽と親しい間柄である観央は最早慣れてしまっているのだが、他人からしたら困る事しかないだろう




「李羽………名前を聞かれてるんだよ?」





「……あ」





「…………………」




先輩はといえば、先程から無言で李羽を見ている



「李羽」



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