貴方に届け




軽く微笑みながら、聞かれていた部分のみを簡潔に答えた李羽




「……李羽?」



美風がそのまま疑問系でリピートする



「…何て言うか…その」




観央が少し焦りだした



どうやらもう少しでチャイムが鳴るようだ



「そろそろ鳴りますね。あ小早川 李羽です」





「…………それじゃ」



軽く頷いた美風は、そのままチャラチャラした集団に戻っていった




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