【短篇】素直になれない




「そっかぁ…。
今日も…友達と遊ぶの…?」って…

消え入りそうな声でそう呟いたんだ。



まさかそんなことを言うなんて思っていなかった



「えっまあ…。」




真っすぐに見据える麻里からつい、視線を反らしてしまったんだ




「…っ、私…もう堪えられないの。

今まで我慢してきたけれど…
なんで一緒に帰れないの?
そんなに…友達のほうが大事なの!?」


麻里がずっと胸にしまい込んでいた今までの思い。


必死に宥めようとするものの、麻里の爆発してしまった俺への不満が次々に溢れていく。



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