【完】愛してやる。Ⅰ
流星と女の人は驚きすぎて目玉が落ちそうだ。

「母さん、そうなのか?」

この美人さんが母親?

「え、えぇ…よく分かったわね。瑠羽さんのことは調べたわ…でも何も出てこなかったの…単刀直入に聞くわ、なぜ何も出てこないの?」

やっぱりね…

だってこの私が直々に情報を管理しているんだから。

「それはまだ言えません。でも…名前は瑠羽じゃなくて結衣です。瑠羽は偽名です。」

流星に秘密をしていることは嫌だけどこれを言うと流星に迷惑をかけてしまう。

お荷物にはなりたくない。

私の心はその言葉でいっぱいだった。

「分かったわぁ~、まぁ~こんな美人さんどこで拾ったの?」

急に女の子になった流星の母親に私は苦笑い

「もともとこんな奴だ、母さんは」

耳元でこそっと流星が教えてくれた。

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