【完】愛してやる。Ⅰ
【第4章】

イヤな夢



真っ暗な闇の中


――――嫌っ!


――――お前は俺のものだ。


気持ち悪い笑みを浮かべて


――――いやッ!!!!!


抵抗するまもなく押し当てれる。


――――俺のものって印だ。


背中を冷たい手で撫でる。


――――俺とお前は…同じだ。


今ならその意味が分かる。


――――殺してやる!!


ニヤリと笑い


――――俺が死ぬときはお前が死ぬときだ。


私の首を締めて笑っている。


――――時が来たら迎えに行く。


闇の中で私を追いかける男




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