【完】愛してやる。Ⅰ
「いや…分かんね。」

「『やっぱり空斗の方が組長になるに相応しいわ。あの子は心が弱すぎる。早く空斗を連れ戻しましょ?どこにいるか分かるんでしょ?』そう母さんが言っていたのそれに対して親父は…『空斗を連れ戻す気はない…次期組長は…他の奴になってもらう。空斗は優しすぎる…結衣は心が弱い…そんな奴等にこの組を任せるわけにはいかないからな。』そう言ったの。その後母さんも『分かったわ…じゃ、このまま結衣に空斗というお兄ちゃんの存在も言わないつもりなの?』その時頭が真っ白になった。空斗って人が誰なのか知らずに聞いていたけどまさかお兄ちゃんだったなんて…。」

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