【完】愛してやる。Ⅰ
これ以上覇王の人達を見てられないと思ったから…

「五十嵐龍也は交換条件を出してきた。」

「交換条件?」

「『お前が俺の側にいるのなら、覇王に手を出さないでやる。』私はそれをのんだ。五十嵐龍也は私から離れなかった。無理矢理抱かれたこともあった。でも、覇王の皆が元気なら我慢できた。だけど…空斗が…」

私の話を聞いて酷く顔を歪めている流星

「空斗さんが?」

「空斗が私を迎えに来たの。海陸には何も言わずに…」

「じゃ、一人でってことか?」

「そう、一人で…『妹は返してともらう。』て…正直嬉しかった…こんな生活から解放されるんだって…」





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