僕らの青春
挨拶は大切に
ブォンブォンブォン―…
遠のいて行った郵便局のおじさんのマフラー音。
この時を待っていた僕は、毎朝7時に玄関の近くで待ちかまえていた。
静かに上がる心拍数。
ガチャと開けたドアをゆっくりと通り過ぎ、ポストの前に立つ。
「…っはぁ…」
ヤバっ…。
緊張しすぎて息がしにくくなってきた!!
慌てながらゆっくりと深呼吸を繰り返す。
…でも、これだけ緊張して“アレ”じゃなかったらショックだな~。
もし違ったらショックで寝込んじゃうかもっ!
あはは~…、
そんな軽いことを考えながら、ガッと勢いよくポストを開けた。
「………っ!」
そこから見える白い紙。
見覚えのある“アレ”に体内の熱が上昇する。