仮想恋愛
いつもの時間に

いつも来るお客さん。


煙草とコーヒー。

今日もムッとした顔のおばさん。


平凡な家での時間と

あまり変わりはないような

時を感じていた。

それでも

私は満足していた。

なぜなら、ここにいると

一人ぼっちじゃなかったから。


「いらっしゃいませ。こんにちは!」

とびきりの笑顔を向けた


なんだか

ちょっぴり怖い人

眉間にしわを寄せて

目つきが怖い…


「煙草もらえる?」

ぶっきらぼうにたった一言だった。

それなのに、その声が耳に残った

あんぱんとコーヒー。
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