仮想恋愛
もはや

彼はお客さんではなくなってた。

私の中の

煙草のお客さんは

彼になっていた。



「なにか?」

あまりに彼をみつめすぎた。

彼は私が思っていた以上に

優しい声だった

優しい瞳だった




「はい」



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