未タイトル
「あの子なんなの!?」


空き教室に入るなり佳奈が荒れている



「佳奈…落ち着いて」



「紗香はあんたより100倍大樹くんのこと分かってるんだっつーの!後から入ってきたくせに口出しすんな!」



佳奈がここまで怒ってるのは初めて見る



「愛華ちゃんは…間違ってないよ…」



私が宥めていると…



「…確かに愛華の言ってることは間違ってないし、優しい子なのは分かってるよ?…でも親友が傷つくのを黙ってみてられない!」


悔しそうに顔を歪める佳奈



「佳奈……」


佳奈は私の代わりに怒ってくれてるんだね


「ありがとう…」



「愛華も良い子なんだけどねー…私らとノリが合わないってゆうか…」



「うん…私ね…」


決めたことがある




「大樹…離れする」


「……そう」



私は大樹に執着しすぎていた



まだ…心のどこかで大樹の恋は気のせいだと

そう思いたいと…願っていた



でも…さっき

大樹の愛華ちゃんを見る眼差しをみて…


大樹は愛華ちゃんを彼女として見ていることに気づいた




それよりなにより…







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