未タイトル
彼女が出来たのは初めてのことだったから


この嬉しさを誰かに伝えたくて真っ先に紗香のもとへ向かった


「俺…彼女出来ちゃった」



初カノが出来て浮かれていた


あの時のことなんて全く覚えていなかったんだ




俺の報告にてっきり喜んでくれるものだと思っていたんだけど…


紗香は戸惑った顔をしていた



「嘘…でしょ?」



その声も戸惑ったものだった




「マジ~!?ついに大樹に彼女が!!」



親友の誠は素直に驚いて喜んでくれていて



誠の声にハッとしたように皮肉を俺に言う紗香



その顔に先ほどまでの戸惑った面影はなくて


勘違いかな…とそれで納得していた







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