エンドロール
「それをどこで知った。」
「企業秘密よ。それよりあなたこそどこまで掴んでいるのかしら。」
「……………。
ガキが首を突っ込んでいい問題じゃない。
帰れ。そして二度と詮索するな。
日の本を歩けなくなるなるぞ。」
少し考えている素振りを見せたが、また新聞に目を落とし、読み始めた。
「私が話しているの。
よそ見せず聞きなさい。」
声を荒げてズカズカと中に押し入り、彼の傍まで寄って新聞を取り上げた。
この時ようやく目が合った。
改めて無駄に綺麗な顔をしているなと思ったのは口が裂けても言えない。