エンドロール
残酷な運命
「ここって……。」
翌日の朝、とある施設の前に立っていた。
「孤児院おひさま。」
敷地の周りには5mほどの高い壁がそびえ立っており、全く中の様子わからない。
壁というか、塀だ。
孤児院というにはあまりにも大き過ぎるし、大層な作りである。
また、入口の門には勿論監視カメラ付き。
門と門に連なる塀には最新式の警備システムが搭載されている。
「何でこんなところに……。付き合ってほしいところってここかよ。」
「そうよ。」
「そうよ。じゃねーよ。ちょっとコンビニ行くから付き合って的なノリでここには普通来ないだろ。
それに何だよこのカッコ!?」
トシは、普段だらしなく首元の開けた服装だけれど、今日はポロシャツのボタンを一番上まで閉めて茶色い髪も黒く染めて好青年となっていた。
「せめて説明しろ。」
”髪を黒く染めて好青年風で来ること”
昨日、メール本文にはそう記載して送付しただけで、詳細をまだ何も伝えていない状態だった。
だけど、素直にそのメールに従ってくれるなんて思ってなかったから少し驚いている。