エンドロール
そして翌朝、連絡が途絶えたと必死に探していた女の友人がマンションにやって来た。
彼女は焦っている様子でインターホンを何度も押し、何度も呼びかける。
しかし、反応がないのでマンションの大家に頼み開けてもらった。
部屋に入ると、誰もいなかった。
狂気で狂った男も、赤を纏う女の姿も。
ただそこには、少し開いていた窓から爽やかな風が吹き込みカーテンを揺らせ、朝日の光が綺麗に窓ガラスに反射していた。