ただ、恋をした
ある日だった
購買で、パンを買ってる時だった
「しゅう〜今日アソボ?」
避けたつもりだった
「別にいいけど」
「………あ……」
目が合った
私はすぐ反らして走り出した
彼を、久しぶりにみた
やっぱり相変わらず綺麗だった
好きで好きで仕方ない
その時、ケータイがなった
[明日、部屋こいよ]
ねぇ、もう解放してよ
あなたを見ると胸が裂ける
これ以上、苦しみたくない
私は、道具じゃない
[行けないです]
[来て、麻衣、お願い]
[行かない、です]
[会いたい、待ってるから]
彼は、何をしたいのだろう