ただ、恋をした
それは5ヶ月前だった
大学のキャンパスで彼、五十嵐秀先輩は今まで見たことないような笑顔で彼女、橘美砂先輩と歩いてた
五十嵐先輩はこの大学に首席合格した天才で、容姿も良かったから有名だった
橘先輩は首席ではなかったものの、頭が良く大学内1の美人で優しいときたからもう完璧だ
そんな二人は彼氏彼女の関係だった
私は、それを遠くからみているだけ
「秀ー」
「なんだよ、美砂」
「大好きー!」
「は?!」
そして顔を赤らめる五十嵐先輩を、ほぼ毎日見てきた
不毛だけど、彼以外目がいかなかった
そんな時、私にも少しは転機があった
頑張って五十嵐先輩と同じサークルでの新入生歓迎会で、隣の席になった
「五十嵐先輩、隣いいですか?」
「ん、もちーよろしくね」
「ありがとうございます」
それから少し話して、メアドを聞いた
「メール、時々してもいいですか?」
「うん、わかんない事とか色々気軽にメールしてね」
彼は、優しかった
あの日までは