空知らぬ雨
仕返しだ...
そうは思ったけれど頼まれたなら持っていくしかない。
私は急いでお茶の仕度を始める為に総司、愛用の湯のみをとろうとすると
「あっ!!!!」
手が滑ってそのままゆっくりと床に落ちて
パリンと音を立てて割れた
「やっちゃった...……」
かけらを拾うが、丁度、破片が指をかすめ血が出てしまう。
「ったぁ...」
なんか嫌な事が起る前みたい...
この時、ふと思ったこの事が本当になるなんて私は考えもしなかった