空知らぬ雨





「な...んでッ!!!何でですかっ!!!!!!!」



声を荒々しく上げて幾松さんに近づく総司


「それはあんさんが一番良くわかってはると違いますか?」




え?

わかってる?


総司を見ると苦い顔をして拳を強く握っている




「沖田はん!明日、永久はんに会ってください!!!!!」



幾松さんが、頭を深く深く下げる




「無理...…です。あいつは長州で俺は新撰組の沖田総司です。これは...叶わない恋だったんですよ...…」



そう言って部屋を出て行こうとする総司





なに?
叶わない恋?
ばっかじゃない!!!!!!!!!!




バシンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!











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