空知らぬ雨
「ハハッ!そうか。歳がそんな事を...。それにしても、空君は苦労するぞ?歳は頑固だからな」
「....それは、そうかもしれませんね」
それから沢山の笑い話をして、土方さんの幼少時代の話を聞いて。また、お茶を飲んで、としている時だった
「近藤さん!逃げろっ!!!!」
「どうした?歳。」
私達二人が話していた部屋に飛び込んで来た土方さんは、新政府軍がこの場所を囲んでいる事、だから、自分が時間を稼いでいる間に逃げろという事を私達に伝えた
「でも....それじゃあ、土方さんがっ!!」
死んでしまう....
とは口に出せなかった
出したくもなかった
「大丈夫だ。だから...「俺が囮になるさ」