空知らぬ雨







「空子、今日は具合どうだ?ちゃんと食べたか?」




「土方さん...」






少しずつだけど、俺の言葉に反応して、表情も笑ったり以外はするようになった




「なんだ?この前、歳三って呼べって言ったのにまだ、土方さんのままか?」





「えっ、あ...歳三...?」





「語尾に疑問符はいらねぇよ。ほら、もう一度。」






「〜ッッ!歳...ぞ、う。」









顔を真っ赤にしながら俺の名を呼ぶ空子






こいつを...



もうすぐ俺は...離さないといけない





こんなにも愛おしいのに...









< 188 / 208 >

この作品をシェア

pagetop