空知らぬ雨
「あ...何でもないの...」
忘れて
そう言う空さんの顔はどこか未来を見るようなでも、どこか寂しそうなそんな笑顔だった。
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「空子...お前はその空さんとよく似ている。」
「私が...?」
「ああ。最初はただの他人の空似かと思ったけれど、このごろは本当に似てきた。」
お祖母様の話を聞いて握り締める手が強くなる。
そんなことあるわけ無い
けれど、それがもしワタシだとしたら...
「お祖母様...私は、過去へと...行けるのかしら?」
時を飛ぶことができるの?
「それは…お前次第さ空子。行きたいと強く願えばいけるかもしれない。けど、行きたいと願ったのだから...」
後悔はしてはいけない
そう言うとお祖母様は、私をギュッと抱きしめる。