叶わない恋
その頃住んでた家は
曾祖母が借りてくれたアパートだった。
母が仕事をしている関係で
祖母達があたしの面倒をみていることもあり
保育園の前のアパートを借りることに
なったらしかった。

その家になってからすぐに
母は2つ下の男を家に連れ込んだ。
泰介19歳。ニート。
泰介はいつもあたしに
『パパってよべ』と言ってた。

最初はなにもわからなかったから
泰介が新しい父親なのだと考えていたし
泰介もほんとにあたしを可愛がってくれた。
休みの日は海とか公園で遊んだ記憶がある。

だけど日がたつにつれて
泰介は恐怖い対象になっていった。
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