恋愛☆賞味期限切れ??
電車を乗り継ぎ、駅を降りると見慣れた景色が広がる。



あたし達は自然に手をつないでた。



「一樹はモテるでしょ?仕事的にも女の子に囲まれてるわけだし……」



一樹は都内でもかなり有名なヘアサロンの美容師をしている。



「そんなことないよ」



「カッコイイから…なんか心配…あたしなんか別に可愛くもないし…」



「はっ?かれんは可愛いよ。俺はかれんに会いたいからこうして土曜に半休とってでも一緒にいたいって思うんじゃん。それに俺はかれん1人にモテれば十分だから」



一樹はつないだ手を離し、その手であたしの肩を引き寄せた。




身体が触れるだけでこんなに安心できる・・・・・一樹はそれが分かってるんだね?



一樹の言葉、あたしは信じてる。



一樹もあたしも想いは同じ。それが伝わる・・・・・分かるから。



だから信じたい。一樹のことも、自分の想いも・・・・・。



心からそう思えるんだ。



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