愛と正義と敵と【未完】




……なぜ、逃げないんだ



清隆には憎悪、嫌悪、などという感情は一切読み取れない。





一族を皆殺しにし

己までをも殺そうとしている奴に何故、



そんな潔い顔ができるのだ……





感情を押し殺そうと力任せに刀を振り上げた宗に対して、清貴は最後に、最高の微笑みで告げた。









「ありがとう、友よ。」








それは、

宗にとって忘れることができない日となった。



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