ねぇ。
周りの友達がどんどん結婚していく
結婚式の招待状が届くたびに、焦る気持ちは高くなる

週末になれば行きつけのBARに行き、浴びる用にお酒を呑む
かと言って弱いわけでもない。
むしろ強い方だ、
そのBARで知り合った男とホテルへ行く。
この繰り返し
いつか私は、売り飛ばされるんでは、ないかと思うのもしばしばだ

こんなダメ女誰も結婚する気になんてならないよなぁ

1人虚しくタクシーに乗り家へと向かう

私、佐々木 春 23歳 独身
春に産まれたから春。
まぁありがちな名前だ


タクシーの中で携帯が鳴る
スマホの画面を見ると中学から仲良しの

中原 かな
と表示されている

「もしもし?」

「あ、はる〜?久しぶり!」
甲高い声が耳元に響く
思わずスマホを耳から少し離した

「ん。久しぶり、急にどうしたの?」

かなからの電話の内容は、高校の同窓会があるとの事だ
少し前に中学の同窓会があったが、
仕事を理由に欠席したため今回は、必ず来るようにとの事だ

「いい?絶対来てよ!?分かった!?」

何度も何度も言ってくるかなに少しばかり嫌気をさす

「あー、うん。分かったから。
今回は、ちゃんと行くね」

かなは、絶対だよぉ〜
と言って電話を切った。
正直同窓会は、あまり行きたくない
だってあいつがいるから…

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