魔界女王伝
央には先ほどの騎士など比べ者にならないほど巨大な魔人が待っていた。



その魔人は老人の姿をしており、ワニに乗って空中に浮いていた。



魔人はアガレスと言い、東方領域の大公である。凶暴そうなワニの頭を左手でなでながら、険しい表情をして、近づいてくるシュタイナーに鋭い眼光をむけながら右手で長い顎ヒゲを掴んで空中に浮いていた。




そして、シュタイナーがその魔人のところで止まった。



アガレスとシュタイナーは何も言わずただ、黙ってにらみ合っていた。



赤いオーラがアガレスを包み込み、殺気に満ちたそのオーラが、シュタイナーに襲いかかっだが、シュタイナーを包み込もうとした瞬間、殺気だった赤いオーラは、寸前のところで、シュタイナーがだした七色のオーラのバリアーではじき返しされた。



老人は思わず声をあげる。
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