魔界女王伝
「ほう、たいしたものだ。我がオーラをはじき返すとはのう。ほほほ」



シュタイナーは七色のオーラを消して、深く一礼して言う。



「失礼しました。アガレス様ですね。しかし・・」



アガレスは本気でシュタイナーを攻撃するつもりなど、元々無かったのだ。
ただ、ルシファーがかつて守護するほどの存在であったため、試しただけであった。



「もう良い。すまぬのう、ただ事が事だけに、汝の腕前をみたかっただけじゃ。」



アガレスはもはや、険しい顔などしておらず、やさしく何故か悲しい顔をしていた。
「ついてまいれ」と言いシュタイスナーを案内した。




長い通路の奥に辿り着き、アガレスが何か呪文めいたことを言うと、シュタイナーと
アガレスは一瞬にして、最上階へと飛ばされた。



アガレス言う。
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