魔界女王伝
ルシファーは沈黙しており、シュタイナーもルシファーの返答を待っていた。



「シュタイナーよ、あの球体をどう思うか・・・・」



シュタイナーは、後ろを振り返り、謎の球体を見つめた。
（さきほどから感じていたこの巨大な力はこの球体か。しかも、どんどん成長している。
この球体からは、新しい命を感じる。・・・・ん、この姿は！！）



シュタイナーはこの球体の正体がわかっていた。　ただ、何故この人物がこの球体に宿っ
ているのかまでは理解できなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



シュタイナーは、いま現在起こっているあらゆる出来事、過去から現在の人間の歴史、地球の環境、そして・・かつて偉大な、ソロモンが封印した七つの封印が破られつつあること、これらの事柄を考えたうちに答えを見つけようとしていた。



シュタイナーが球体を見つめながら考え込んでいると、ルシファーが口を開いた。



「シュタイナーよ、もう分かっているだろうが、その者が最後の希望の一人だ。」



シュタイナーも大体、見当がついていた。
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