魔界女王伝

第四章、深夜の出来事・警告

深夜２；００過ぎた頃,榊原恭介はテレビ番組とラジオ局の収録が終わり、マネージャーとともに帰宅していた。季節はちょうど冬だった。



マネージャーが車を取りに行くと、一人仕事の疲れを感じながら恭介は外で待っていた。



そして・・・ふと、声が聞こえた。（つらい決断をしなければならない）。



また、彷徨える霊の声だろうと周囲を見渡したが、霊視しても霊は見えなかった。



そしてなにか考え事をしているとまた声が聞こえた。


（何が最善であるのか悟らなければならない）



さすがに今度は、これは霊的世界からのメッセージであろうと思い、呼吸を整えて両手をお腹の下田にあて、意識を集中する。



「先程からお声をかけてくださいました方はどなたさまですか。私は何をすればよいのですか？」



あともう少しで交信ができそうであったのに無情にもマネージャーの車がお迎えに来た。



（う～、あとすこしだったのに）
恭介はイラ立ちを隠しながら、笑顔で言った。
「いやー外は結構寒いねー、今度から温かい服を着るよ。」



「そうですね。昼ごろから暑いのに夕方からは冷え込みますよねー、なんか最近ヘンです