魔界女王伝
「うむ、知っている。恭介君だろう。・・・・・・・・」そう言いながら葉巻を吸う。



恭介は事態の深刻さに戸惑っていた。何故なら、今世界は未曽有の危機にあり、そのことで、新聞、テレビ、ラジオ、番組に投稿された悩みの数々、出会った人々など見ていると、何とかしなければならない。そんな気持ちを持っていたからだ。


それに、あのメッセージ、なにやら大変なことが起こりそうな予感がしていたからだ。



シュタイナーが言う。
「君は今の世界をどう思う？」



恭介はやはりその事か、と思った。そして何を言えばいいのか慎重に考えて答えた。



「世界は今、混沌としています。これは人類始まって以来の未曽有の危機かと思います。」



「ふむ」とシュタイナーは呟く。「だが、歴史を紐とけばこの時代よりも酷い時代があった。真実は隠され一部の者が知っている」と言い、シュタイナーは葉巻を吸う。



恭介はふと思い言った。
「確かに歴史には裏があります。しかし、それがなにかこの世界に関係があるのですか？」
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表紙・目次

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