魔界女王伝
う。ジョアンナの誕生日を心の底から喜んでいたのは誰よりもジョンソンだったのに」
ジョンソンは娘を開放して言う。
「ジョアンナ、もう大丈夫だ。パパはちょっとママと大切な話がある。後で行くから一人で眠れるかい」
ジョアンナは少し困った顔をしたがすぐに笑顔になり言う。
「大丈夫だよパパ……それよりママと話して」そう言って、一人で寝室に上がっていった。
ジョンソンは振り返って、サリーを見つめた。サリーは下を向いて二人とも少し沈黙をしていた。やがてサリーはジョンソンを見て話を切り出す。
「ごめんなさい貴方。・・・私は」
「いや、いいんだ、サリー。いくらダイアンが入院したとはいえ、大切な約束を破った事には変わりはないのだから。しかし、ジョアンナに約束を破るなと言っておきながら俺が約束を破った」 ジョンソンは手で顔を覆いながらは項垂れた。
サリーはそんなジョンソンを見て、やさしい笑顔で言う。
「いいえ、貴方は間違っていなかった。本当に間違っていれば、ジョアンナがあんな事を言うハズがないわ。私は貴方の相手を大切にする心に惹かれて好きになったのに。
時間が経つと、そんなことが当たり前に感じてしまうものなのね。今回は私が軽率でワガ
ジョンソンは娘を開放して言う。
「ジョアンナ、もう大丈夫だ。パパはちょっとママと大切な話がある。後で行くから一人で眠れるかい」
ジョアンナは少し困った顔をしたがすぐに笑顔になり言う。
「大丈夫だよパパ……それよりママと話して」そう言って、一人で寝室に上がっていった。
ジョンソンは振り返って、サリーを見つめた。サリーは下を向いて二人とも少し沈黙をしていた。やがてサリーはジョンソンを見て話を切り出す。
「ごめんなさい貴方。・・・私は」
「いや、いいんだ、サリー。いくらダイアンが入院したとはいえ、大切な約束を破った事には変わりはないのだから。しかし、ジョアンナに約束を破るなと言っておきながら俺が約束を破った」 ジョンソンは手で顔を覆いながらは項垂れた。
サリーはそんなジョンソンを見て、やさしい笑顔で言う。
「いいえ、貴方は間違っていなかった。本当に間違っていれば、ジョアンナがあんな事を言うハズがないわ。私は貴方の相手を大切にする心に惹かれて好きになったのに。
時間が経つと、そんなことが当たり前に感じてしまうものなのね。今回は私が軽率でワガ