魔界女王伝
「おお!!"ジーザス" お助け下さい!!　私は今自分が犯したあらゆる罪を懺悔します。どうかご慈悲を･･･!!」
ダイアンは絶望しながら心から祈った。そして奇跡が起こった。ダイアンの体から金色の光が放たれ、ダイアンを包み込んだ。そして速度を上げた車にダイアンは激突して
５メートル程吹き飛ばされた。
赤い車はそのまま速度を上げて去っていった。その場で目撃していた通行人達はすぐさまダイアンのそばに来て、安全な所まで担ぎ上げて連れて行き、救急車と警察に通報した。通行人達はおそらくダイアンは助からないだろうと思っていたが、ダイアンは生きていたのだ。



通行人の一人が言う。
「生きている。奇跡だ。君、大丈夫かね」
ダイアンは神が奇跡を起こしたのを実感していた。
「大丈夫だ。とりあえず生きてる。おお!!ジーザス、私はこの奇跡を起こしてくれた事に一生感謝します!!」



ダイアンは胸が熱くなるのを感じていた。それでもダイアンは脇腹の骨を二本共、
骨折していた。



そんな姿を見ていた人形は憎々しげに思った。
「ちぃ、あと少しだったのに。まあいい、次はこうは行かぬぞ･･･。」そう言い、人形は姿を消して去り博物館に戻った･･･。



ジョンソンはダイアンの言葉を思い出していた。
『ジョンソン、あの人形には気をつけろ!!あれは本当に悪魔が乗り移っているぞ!!』
ダイアンの悲壮な顔が目に浮かんだ。ジョンソンは思い出しながら巡回する。
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表紙・目次

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