魔界女王伝
彼は思わず焦ってしまった。



「そ、それだけはやめてくれ!」と男に懇願した。
選択の余地もなかった。



「じゃあ、アンタが視たモノを早く書きな。」と男は分厚いノートとペンを、ノストラダムスに投げ付けた。



後に、ノストラダムスの大予言と言われる書物であった。



彼は、意をけして喋った。



「分かっているのか、お前達の遣ろうとしている事が…」
彼が喋る前に、身長の一番高い男が遮った。



「はっ…我々の目的は未来に魔王を蘇らせて、至高の神、アフラマズダーを倒し、宇宙を掌握するという事だ!」



男の薄ら笑いがノストラダムスを震撼させた。
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