魔界女王伝

第七章、悲しき別れ・謎の死

防犯カメラを監視しているガードマン達が言った。
「いゃーしかし、すごい地震だったなー」
「ああ、カメラも電話も一時使えなかったからな。」
「今の地震で展示物が壊れていなければいいが…」



ガードマンたちに緊張が走る。監視カメラのモニターには予想していた被害はなく、
安心していた。だが、ガードマンの一人が叫んだ。

「おい、大変だ!!」
「何だ、展示物が壊れていたか！！」
「いや、人が倒れているぞ。まずい、さっきの地震のせいか!!」



ガードマン達は狼狽した。
「いったい誰だ。この時間に巡回している奴は･･･」
「ちょっと待て、そうだジョンソンだ!!」



監視室のモニターを見ていたスティーブは冷水を浴びたように全身に冷や汗が吹き出した。
まさかあのとき感じた悪寒が最悪の結果となって帰ってくるとは。
「ジョンソン!!」



スティーブンと他２名のガードマン達は急いで現場に急行した。
絶望的になりながらまだ生きているかもしれないという奇跡にかけていた。
走りながら思った。



「なんてこった。こんなことになるならあの時あいつを」
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