魔界女王伝
これを聞いたスティーブは心底驚いた。普通の人がきいたら笑い飛ばされバカにされそうな話なのに。この医師は普通の人とは明らかに違っていた。医師としての自信を持ち冷静な判断をし、優しく、このような得体のしれない話に対しても何か確信めいたものを持ち合わせていた。この謎の医師は言う。
「スティーブさん、私の知人にエクソシストのローレンス・バルボアという男の方がいます。もしもよろしければ連絡を取りますが」
スティーブが絶句していると、そこにジョンソンの妻のサリーが入って来た。その表情から今の会話を全部聞かれていたことを悟った。
「サ・サリー」と焦った。
サリーは二人を睨みつけゆっくりとジョンソンの側に行き、先ほど二人が話していた心臓の部分を見つめた。瞳からは涙がこぼれていく。遺体を抱きしめて『ジョンソン』と叫んだ。
二人は何も言はずただ沈黙を守っていた。空気が重かった。その沈黙に耐えられなくなってスティーブはサリーに話しかけた。
『サリー」
サリーはスティーブと医師を睨みつけながら先ほどの話を切り出した。
「どういう事…なにが地震のせいよ。悪魔の人形、エクソシスト。二人とも頭がおかしくなったんじゃない」怒号の様に言いつつその言葉に殺気をはらんでいた。どう理解していいのか当の本人にもわからないでいる。
「スティーブさん、私の知人にエクソシストのローレンス・バルボアという男の方がいます。もしもよろしければ連絡を取りますが」
スティーブが絶句していると、そこにジョンソンの妻のサリーが入って来た。その表情から今の会話を全部聞かれていたことを悟った。
「サ・サリー」と焦った。
サリーは二人を睨みつけゆっくりとジョンソンの側に行き、先ほど二人が話していた心臓の部分を見つめた。瞳からは涙がこぼれていく。遺体を抱きしめて『ジョンソン』と叫んだ。
二人は何も言はずただ沈黙を守っていた。空気が重かった。その沈黙に耐えられなくなってスティーブはサリーに話しかけた。
『サリー」
サリーはスティーブと医師を睨みつけながら先ほどの話を切り出した。
「どういう事…なにが地震のせいよ。悪魔の人形、エクソシスト。二人とも頭がおかしくなったんじゃない」怒号の様に言いつつその言葉に殺気をはらんでいた。どう理解していいのか当の本人にもわからないでいる。